子ども雑学(1月編) お正月の習わし①では、「しめ飾り・門松」の由来から「歳神様」と初詣でお参りする神様の違いなどについて、触れました。
今回は、鏡餅やおせち料理について、子どもにもわかりやすく、解説していきます。
《目次》
鏡餅はどうして飾るの?
もともと「餅」は神様に捧げる神聖な食べ物とされていて、お祝い事や祭りには欠かせないものでした。
そして、お正月に歳神様を家に迎える際にも、お供え物としてお餅を飾るようになります。
歳神様は、家にいる間は神棚に居ますが、神棚のない家では、鏡餅に宿ると考えられており、鏡餅の丸い形は、神棚が宿る鏡と心臓を表しています。
鏡餅は、1月11日の鏡開きに割っていただきますが、切る・割るという言葉ではなく、「開く」と表現するのは、神様が宿るという考えからきています。
おせち料理ってなに?
おせち料理も、歳神様へのお供え物です。
神様にお供えしたものには、特別な力が備わると考えられ、お供えした後に縁起の良いものとして、1年の幸運を願って頂きます。
おせち料理が重箱にいれられるのは、めでたいことを重ねるという意味合いがあり、中に入れる料理にも、ひとつひとつ意味合いがあります。
代表的なものを見てみましょう。
●田作り(たつくり)
小さくても尾頭付きの片口鰯の小魚(ごまめ)で作られる田作り。
豊作を願い、田畑に肥料として小魚を撒いたことから由来がきています。
●数の子
ニシンの卵で子孫繁栄を願います。ニシンは“二親”との語呂合わせから、多くの子が産まれるというにという願いが込められています。
●黒豆
「まめ」は元来、丈夫・健康を意味する言葉です。元気にまめに働けますようにという願いが込められています。
●昆布
昆布は「喜ぶ」の言葉にかけて、縁起物として重宝されます。一家発展の願いが込められています。
●栗きんとん
栗は元々、どの山にも生息する縁起の良いものとされていましたが、黄金色のきんとんにすることで財宝をあらわし、豊かな生活を表しています。
●えび
長いひげをはやし、腰が曲がるえびの姿から、長寿を願う意味が込められています。
●伊達巻
昔は大事な文書や絵は巻物にしており、おせち料理にも巻いた料理が多くあります。
伊達巻は、もともとは長崎から江戸に伝わった「カステラ蒲鉾」。それが、伊達者たちの着物に似ていたので伊達巻と呼ばれるようになりました。
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