名古屋駅からほど近くにある「トヨタ産業技術記念館」。
子どもが遊べるエリアもあり、展示内容も充実していると口コミ評価の高い施設です。
子連れ(幼児)で実際にどの程度楽しめる施設なのか、また、おすすめの見学ルートを紹介します。
《目次》
トヨタ産業技術記念館とは
トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎と、その父親 豊田佐吉の、「研究と創造の精神」と、ものづくりの大切さを、次世代に広め伝えるために作られた、近代化産業遺産にも認定されている赤レンガ造りの建物です。
主な展示内容は、近代日本の発展を支えた基幹産業の一つである「繊維機械」と、現代を開拓し続ける「自動車」の技術変遷の2つです。
それに加え、遊びながら体験して学べる、「テクノランド」というエリアがあります。
機械繊維と自動車につかわれる原理やしくみを取り入れた、オリジナル遊具でものづくりの楽しさを体験できるようになっています。
また、幼児向けの室内アスレチックエリアも併設されています。
名古屋駅から車で5分ながらも、広大な土地で無料駐車場完備。乳幼児や65歳以上は入館料無料。大人でも500円と、非常に良心的な施設です。
まずは「繊維機械館」からがおすすめ!
自動車はともかく、繊維機械は幼児が関心を示さないのでは?という心配をよそに、繊維機械館では、大小様々な機械が展示され、驚くことにその多くが作動するため、幼児にもおすすめです。
幼児の手の届く位置に作動ボタンが設置され、機織り機がガチャガチャと動いたり、説明画像が流れます。
機械好きの子なら、自分でボタンを押すことで、おもちゃでない本物の機械が動くだけで、目を輝かせます。
また、綿花から糸を紡ぐ工程や、糸から布を織る工程において、手作業からの技術の変遷を係りの人のわかりやすい解説は、とても興味深いです。
説明の合間に、仕上がっていく糸の感触の変化を実際に触らせてくれるなど、4才の子どもでも飽きずに集中して聞くことができました。
全ての説明を聞いて、じっくり楽しむには1時間程度必要ですが、子連れですと、館内に入った時に実施されている説明を中心に、30分くらいで繊維機械館を後にして自動車館へ移動するくらいがおすすめです。
次に自動車館へ
自動車館で特に幼児におすすめするのは、「自動車のしくみと構成部品」のコーナーと、「わくわけ体験コーナー」(土日祝日のみ開催)です。
「自動車のしくみと構成部品」では、ハンドル操作とブレーキのしくみを、実際にハンドルを動かしたりブレーキを踏んだりして、知る事ができます。
「わくわく体験コーナー」では、ボタンを押すだけで完成してしまう車のキーホルダーや、走る車のプラモデルを無料で作成することができます。
プラモデルの作成は、幼児には難易度が高いので、持ち帰ってゆっくりお家で作るのもよいでしょう。
テクノランドで身体を使って遊ぼう
こちらは土日祝日や長期休暇中は、整理券制の時間入れ替え(50分)となります。
対象日に行く場合は、最初に整理券をもらっておくのを忘れないようにしましょう。
機械繊維と自動車につかわれる原理やしくみを取り入れた、オリジナル遊具は、幼児でも体験できるものもありますが、しくみを理解するには至らないかもしれません。
また、テクノサーキットは120㎝以上の身長制限があります。
その奥にある室内アスレチックは、3才〜6才が対象となっており、幼児がおもいっきり遊ぶのにピッタリです。
見応えある貴重な機械の実演
貴重な機械の実演も、決められた時間に実施されます。
特に印象的なのは、繊維機械館入り口前の「環状繊機」。世界で1つしかない珍しい巨大な環状型の機織り機が、動く様子が見られます。
また、ロボットによるバイオリン演奏も一見の価値ありです。
ビブラートこそかかりませんが、実際に指で弦を押さえ、弓でこすって音を出しています。
その他、蒸気機関を動かす実演、金属加工の実演や、親子で楽しめる実験ショー(テクノライブショー)(土日祝日のみ)もあります。
各実演時間はオフィシャルサイトにて公開されていますので、あらかじめ時間をチェックしておくと無駄なく回れます。
ランチはミュージアムカフェでカレーがおすすめ
館内の中心にあるミュージアムカフェは、見学途中や実演時間見学までの時間調整に便利です。
良心的価格のカレーは、幼児でも食べやすい甘口があり、パンかライスが選べます。
お味もなかなか美味しく、おすすめです。
まとめ
冬休み中の平日でしたが、混雑は感じられずにゆったりと見学できました。
(テクノランドの整理券も、11時半到着で12時〜の枠でも空いていました)
トヨタ産業技術記念館は、幼児にとっても、楽しく学び、そして身体を使って遊ぶことも出来る、素晴らしい施設です。
☆最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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