子どもが大好きな動物園。雨が降ると行く日を延期する方が多いと思いますが、意外と雨の日の上野動物園はおすすめです。
日本で最も有名な上野動物園。最近は外国からの観光客も多く、お天気の良い週末は混雑し、子どもを連れて人気の動物をゆっくりと見るのは、なかなかできません。
それが雨の日は、びっくりするぐらい空いていて、ゆっくりと動物を観察することができます。
でも、雨の中、外を歩き回るのは、、、と思いしたよね?
実は、上野動物園は、意外と屋内で楽しめる施設が多いのです。
では具体的に雨の上野動物園の楽しみ方をご紹介します。
《目次》
『子ども動物園すてっぷ』で遊ぶ
2017年7月に、西園の不忍池前(弁天門寄り)に『子ども動物園すてっぷ』がオープンしました。
『子ども動物園すてっぷ』とは、「小さな子どもが初めて動物に出会う場、そして動物や自然について学びはじめる最初の一歩となる場」を目的に、開設され、子どもの年齢に合わせたさまざまな展示や体験プログラムがあります。
以前、弁天門は出口専用でしたが、出入り口として合わせてリニューアルされ、現在は新しいベビールームやベビーカーの貸し出し(有料)なども含め、とてもきれいになっています。
弁天門は京成上野駅から徒歩4分で、アクセスも便利ですよね。
子ども動物園すてっぷで出来る事は、5つです。
1)エリア内の動物を観察する
モルモットやウサギなどの小動物や、馬や牛・豚・鶏などの家畜、カピバラややまあらし・ラマ・アルパカ・エミューなどの動物を、間近で見る事ができます。
全体的に子どもが見やすい様に工夫されており、一部の小動物は屋根のある屋内で観察することができます。
ヨツユビハリネズミの寝顔が、とても愛らしいです。
2)しのばずラボで学ぶ
不忍池にいる自然の生き物たちについて学べる部屋(屋内)です。
身近な自然、不忍池の生き物たちのくらしぶりについて、季節ごとに学べます。
ここで興味をもったら池に出かけて本物を探しにいく、という楽しみ方もできます。
虫ねがねで観察するコーナー、子どもに親しみやすくクイズ形式にしたパネル、昆虫や蜂の巣の展示など、生き物をぐっと身近に感じることができます。
3)3歳までの子どもには『はじめてルーム』がおすすめ!
飼育係の体験ができるコーナーでは、子どもサイズの制服を着て、エサを切り、動物達にエサをあげるごっこ遊びができます。
たまごプールでは、ニワトリやダチョウなどの卵の実物大の木でできたのボールプールで遊ぶことができます。
動物の絵本がたくさんあり、また、絵本の棚には絵本に登場するチンチラやセキセイインコ、ハリネズミなどが展示されているので、普段と違う絵本の楽しみ方ができます。
当日予約制で1回5組(45分間)、1日6回開催されます。
小さな子どもたちでも、親子で楽しく動物を身近に感じることができます。
4) 3才以上の子には、わくわくベース
わくわくベースでは、直接触れることのできるモルモットやハツカネズミを用いて、動物の体つきの工夫や命の大切さについて学ぶ体験プログラムが開催されています。
紙芝居やクイズなどで動物について学び、実際に触れて体感できるので、おすすめです。
3才から12才くらいまでの子どもが対象で、所要時間は15分〜20分程。
当日予約制で、午前がハツカネズミ、午後がモルモットになっています。
人数に限りがあるので、早めに受付で整理券をもらうのがおすすめです。
整理券を発行しているプログラム受付場所は、子ども動物園すてっぷエリア内の、モノレール乗り場寄りの建物です。
屋内から動物を観察できる場所
両生爬虫類館
西園の池の端門近くの両生爬虫類館の内部は、ジャングルに見立てた温室になっており、冷たい雨の日は、特におすすめです。
巨大なワニを間近でみることができるほか、ガラパゴスゾウガメやオオサンショウウオ、アジアアロワナ、カメレオンの他、鮮やかな色の毒カエルなど珍しい生き物もいます。
天気の良い週末には混雑する人気の建物ですが、雨の日なら週末でも比較的じっくりと見てまわることができます。
小獣館
ミーアキャット、ムササビ、チンチラ、コウモリなど、50種以上の小型の動物を展示する施設で、西園の食堂の東側にあります。
1階では小型の哺乳類、地階では昼夜逆転の展示で夜行性の哺乳類を展示し、同じような環境で時間帯を分けてくらしている動物界のしくみがわかるように工夫されています。
アイアイのすむ森
アイアイのすむ森は西園の不忍池を渡った場所にあり、マダガスカル島に生息する動物たちが飼育・展示されています。
その中にある屋内施設では夜行性のアイアイが活動するようすや餌をとる行動を見ることができます。
アイアイは国内では上野動物園でしか見ることができないので、是非見てみたいですね。
バードハウス
東園のゴリラ近くに位置するバードハウスは、2階建構造(一部吹き抜け)になっており、ワライカワセミやウズラ、カンムリシギダチョウ、セイキムクドリなどを見ることができます。
小鳥たちの愛らしい姿は、鳥好きでなくても楽しめます。
1階と2階とでは入り口が異なります。
ホッキョクグマとアザラシ
東園のホッキョクグマとアザラシは、水中にいる様子を屋内の「水と氷の回廊」から見ることができる。
特に、大きなホッキョクグマが水中で泳ぐ様子を、ガラス越しに間近で見ると、迫力満点です。
ただ、タイミングによっては、ホッキョクグマが陸地にあがっていると、屋外からしか見られません。
トラ
東園のトラを見られる場所も、屋内です。
ガラス越しに間近で見ることができます。
ゴリラ
ゴリラは広いスペースにおり、観察スポットが多いのですが、一部、屋根がある場所があります。(東園)
屋根がある場所から見られる場所にゴリラが居れば、雨でもじっくり見ることができます。
夜の森
コウモリやスローロリス、ヤマネコのいる「夜の森」は、暗闇の中を進みます。暗いのが怖い子どもにはおすすめできません。(東園)
日本の鳥
表門近くの「日本の鳥Ⅰ」にも屋根があり、ルリカケスやコマドリ、メジロなどを見ることができます。(東園)
雨が好きな動物達を観察する
また、屋外からのみ観察できる動物でも、雨が好きな動物は、是非観察してみてください。
晴れた日には見られない、雨の日ならではの活発な姿をみることができます。
雨が好きな動物の代表格は、カバやサイ、ゾウなどです。
特にカバは、晴れた日にはあまり動きませんが、雨の日は楽しそうにクルクル回りながら泳ぐ姿を見せてくれることもあります。
カバとサイは西園、ゾウは東園にいます。
雨の中の動物達を観察するのも、普段と違って楽しいですよ。
おまけ
表門を出たところに、こんなキュートなパンダポストが設置されています。
☆最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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