《目次》
碓氷峠鉄道文化村を楽しむ
横川駅下車、徒歩すぐの場所にある『碓氷峠鉄道文化村』は、電車好きな子どものいるファミリーにおすすめの体験型鉄道テーマパークです。
園内には、英国製の本格的蒸気機関車やミニSL、トーマスやあんぱんまんのコイン遊具、そして本格的大型ジオラマなど、子鉄くん向けアトラクションが充実しています。
また、去る平成9年の信州本線「横川」~「軽井沢」間廃線にともなう碓氷峠を峠越えしたアプト式と言われる鉄道に関する貴重な資料館や、旧国鉄時代に活躍した歴史的名車両の実物展示など、鉄道ファンにも見ごたえ満点の施設となっています。
大自然の雄大な景色の中、蒸気機関車Ð51、ディーゼル機関車、電気機関車、寝台車、食堂車、除雪用ディーゼル機関車など、ここでしかは出会えない貴重な車両30種以上がずらりと並ぶ情景は圧巻で見ごたえ抜群!
そしてこの施設のすごいところは、それらの車両の中に入って自由に見学したり、運転席でレバーを動かしたりスイッチを上げ下げしたりと運転の真似っこができることです。(週末・8月のみ)
週末でもそれほど混雑していないので、運転席に座るのに行列をつくったり、「触らないでね」と注意される事もないので、子鉄くんは思う存分、運転手気分を満喫できてしまう、夢のような場所です。
「楽しい」がいっぱい
私たちは鉄道文化村へ11時に到着し、入場してすぐにある子ども向けコイン遊具で少し遊んでから、その奥にある手漕ぎトロッコ(1回100円)に4人で乗車。
昔、実際に使われていた検収庫(車両を検査・修理するための整備用車庫)と、そこに展示されている電気機関車を見学。そこには、本物の運転台を使用した運転シュミレーターもありました。
更に奥へと移動すると、屋外展示スペースを1周するミニSLが見えてきます。このミニSLは、炭水車と客車を連結した5インチゲージの蒸気機関車で、1周約300mです。
10分おきに運転していますが、12:00~13:30まではお昼休みなので、早速乗車し、息子はご満悦。
お昼の間は、ミニSLの線路を列車を貸し切りできるファミリー列車も用意されており(週末・8月のみ)、なんと!保護者同伴なら子どもでも運転が可能です。
次回行く時には是非挑戦したいものです。
ミニSLの乗車駅には、英国生まれの本格蒸気機関車「グリーンブリーズ」のホームもあります。こちらも午前は12:00が最終だったので、ついでに乗車。
木製の開放的な客車に乗り、碓氷峠の心地よい風を感じながら、園内の高架線上を気持ちよく駆け抜けていきます。
お昼は釜めしをお座敷列車内で
下車すぐにある売店では、横川の釜めしや唐揚げ等の軽食、そしてビールも販売しています。すぐ裏に展示されている「お座敷列車」車内で、わくわくしながら頂くことができました。
食後はそのまま他の展示列車の数々を見学。
普段見られない電気機関車内の機械がびっしり詰まった車内や運転席、寝台列車のシートに横になってみたり、列車が展示されている線路の上を歩いたり、列車の下をくぐってみたり、と思う存分列車を楽しみ、運転手になりきったかわいい写真もたくさん撮れました鵜。
鉄道ジオラマは見ごたえ満点
その後、園入口付近まで戻り、鉄道資料館のジオラマ13:30の回を見学。
HOゲージの模型で碓氷峠の鉄道が精密に再現されており、新幹線や夜行寝台列車を含む、たくさんの列車が1日に走る様子が、約20分間のショーとなっており、大人でも楽しめる見ごたえ抜群の内容です。
息子はこれをとても気に入り、14:30の回も見る事に。(ショーは1時間に1回の開催です)
その間、宿泊予定のコテージでの飲食料の調達組は、園を一旦出て、近くの道の駅まで買い出しに行きました。(園は再入場可能です)
ジオラマのある部屋は、ショーのない時間帯でも開放されており、椅子があるのでちょっとした休憩が可能です。
鉄道資料館には鉄道グッズを中心としたお土産売り場や、おむつ替え設備も用意されているので、あかちゃん連れでも安心です。
トロッコ列車に乗って、いざコテージへ
鉄道文化村から20分程トロッコで更に山を登った場所に、宿泊施設の「くつろぎの郷」コテージはあります。
トロッコは週末と8月のみの運行。文化村の入園チケット購入時に、トロッコ往復乗車券とセットで購入できます。
15:00鉄道文化村発の最終トロッコ列車に乗って、峠の湯駅へ向かいました。
トロッコは青々と木々が生い茂った森の中をゆっくりと進んでいきます。
途中、旧丸山変電所前で5分程停車。レンガ造りの趣ある建物周辺を散策する事ができます。その辺りからなんと野生の猿が線路や電線の上にちらほら。
終点のとうげの湯駅を降りると、目の前が日帰り湯の「天然温泉峠の湯」です。
峠の湯は、新しくきれいな施設で、そばや釜めしなどをレストランで食べたり、売店でお土産を購入したりもできます。
峠の湯を通り過ぎた所に、コテージはありました。
ログハウスのコテージは、4人用、6人用、8人用の計7棟あり、洋室のみのタイプや畳部屋のあるものなど様々なタイプが用意され、間取りもHPに公開されています。
今回は8人用の「八風」を予約しました。
コテージ内はとても清潔で、吹き抜けのリビングや薪ストーブ、庭のバーベキュースペースなど、アウトドアの雰囲気を楽しめます。
バーべキューのお肉は牛・豚・鶏と種類豊富でしたが、私たちはこれに道の駅で調達した具材を追加。(持ち込み自由・自炊可能です)
日が落ちてくるとまだまだ冷える6月。庭でバーベキューをする場合は、厚手のパーカーなど上着をお忘れなく!
夜は都内では見られない、きれいな星空を見る事ができます。
コテージ横には電気機関車もありました。
他のコテージ宿泊客の花火にまぜて頂いたりと、普段暗くなってから外出しない息子も、夜のお散歩が楽しかった様子。 朝までぐっすりと就寝しました。
コテージ周辺の大自然を満喫
山での早朝の散歩は気持ちいいものですが、ここではまた格別です。
花畑、田や畑の向こうに見える山々。ひっそりと静まり返り、車の音などしません。
朝食は持参したお米を炊飯器で炊き、即席みそ汁や野沢菜や刺身こんにゃく、昨日の残りの厚切りベーコンなどで簡単にすませ、チェックアウト。
荷物を管理棟で預かって頂き、アプトの道遊歩道のハイキングを楽しみました。
このアプトの道は、その昔、トロッコ列車「とうげのゆ駅」から更に碓氷峠へ向かって伸びていた線路の跡が遊歩道になっており、当時の数々のトンネルの中を歩きながら散策が出来るようになっています。
有名なめがね橋まで行くと片道2キロ。往復4キロは3歳児にはキツイので、途中の碓氷湖までにしました。(片道1キロ)
欝蒼と茂った山間の道を、ちょうちょやバッタを発見しながら進み、途中、薄暗い照明のトンネルの中は、わくわくドキドキ。 2つ目のトンネルを抜けると見える碓氷湖は、湖外周を散策できる様にもなっています。
私たちは、碓氷湖を見おろす場所をすこし通り過ぎた所にある、カフェでひとやすみしました。このカフェ、ご夫婦で営業されているこじんんまりとしたアットホームなカフェですが、湖を見下ろすテラス席もあります。
頂いたのは、オーガニックコーヒーと自家製チーズケーキ。
普段甘いものをあまり食べない子どもも、思わず「おかわり!」と叫ぶほどチーズケーキが絶品でした。
また、息子さん制作されているかわいい雑貨屋も併設されており、楽しむことができました。
さて、峠の湯まで戻り、キッズスペースで遊んだりお風呂を楽しんだ後、館内でランチタイムです。
お得なキッズメニューを始め、釜めしやお蕎麦を中心にしたメニューがあり、席はゆったりとして昼寝をしている人もちらほら。のんびりできます。
とうげのゆ駅を13:30に出発し、横川からSLを楽しみ、高崎からはE7系で上野まで。大人も子どもも楽しめた、鉄道三昧&大自然満喫の旅でした。
SL碓氷についての記事はこちらです
<最後までお読みいただき、ありがとうございました。>
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