我が家の育児方針の一つとして、高齢出産&一人っ子な事もあり、「自分でなんでも考えてできる子に育てる」という事に重きを置いています。
かく言う私も、つい最近までは、子どもがケガをしないよう、先回りをして何でも子どもがやりやすい様に状況を整えたり、すぐに手を貸してしまっていました。
が、子どものすでに現在3才。本来の方針に近づけられるよう、「自分でできる子の育て方」について研究中。その内容について記します。
《目次》
方法を簡単に教えない
モンテッソーリ教育では、まず先生が子どもに道具の扱い方を見せ、それから子どもに取り組ませます。
その中で教師に求められるのは、子どもが間違っても教えない、ということです。
なぜなら、すぐに教えてしまうと、子どもが試行錯誤をする機会を奪ってしまうからです。
失敗して、新たなやり方を見つける、もう1回最初からやってみる、を繰り返すことで、自分で一番いい方法をみつけることができます。
ですから、子どもの方から「手伝って」というサインを見せるまでは、大人はじっと待った方がいいのです。
大人が「この子にはまだ無理なんだ」と判断して声をかけると、「ああ、ぼくには出来ないことなんだ」と最初から諦めてしまい、せっかく考えようとしている気持ちを台無しにしてしまいます。
こういったことが続くと、自分に自信がもてなくなります。
やる気のある子どもを育てるには、大人がじっと待つことが大切なのです。
間違えを極端に恐る子どもに対しては、「間違ってもいいから、やってみれば。分からなかったら聞いてね」と、まずは自分で取り組むようにさせましょう。
察するのをやめる
大人は子どもの気持ちを察して、先回りしてうごきがちです。お茶がほしいと目で訴えれば、何もいわなくても用意してあげるママたちは多いでしょう。
でも、実はこの「察してしまうこと」が、意志を自分で伝える訓練のさまたげになっているのです。
自分の気持ちを言葉にして伝えるというのは、とても大切なことです。
例えば、子どもが「お茶」と言ったとしても、「お茶がどうしたの?」と子どもに聞き返します。そして「お茶をください」というまで待つのです。
察するということは、いいことと思われがちですが、子どもの成長を考えると必ずしもそうとは言えないのです。子どもの考える力を阻止しないよう、大人は辛抱づよく待ちましょう。
ほめるより認める
子どもが何かをなし遂げた時、大人はオーバーに「すごいね〜!!」と褒めがちですが、意外と子ども自信は、何度も失敗してやっと出来た事だと、「ああ、やっとできた」「これだけ練習したんだから、できて当たり前」「すんなにすごくはない」と思っていたりします。
そんな時は、ほめるより認める方が、子どもは喜びます。
「そうだね、できたね!」「よかったね」と子どもと同じ目線にたって、共感しましょう。
同様に、嫌なことも共感することで、子どもとの距離がぐっと近くなります。
これは、自分の気持ちをわかってもらえている、というサインにもなりますので、子どもの心を開き、嫌なことでも頑張って受け入れよう、という前向きな気持ちへの変化にも繋がります。
たくさん失敗させる
子どもが何かしている時に間違っているのが分かると、親はつい教えてしまいます。
教えないで子どもが気が付くまで待つ、というのはなかなか難しいものです。
でも、子どもは失敗から本当にいろいろな事を学びます。
もし、子どもがイライラしだして、やめとうとしたなら、その寸前に「どうしたの?」と声をかけます。そして子どもが「わからないから、教えて」と言ってきたら、その時に初めて教えるのです。
そしてその時も一から全てを教えるのではなく、「やってみて。わからないところだけ教えるから」と言います。そうすることで、子どもは「ここがわからない」という事を自分で納得することができます。
勉強の心得に、「分からない所が分かる事が大切だ」ということがありますが、小さいころからの失敗の積み重ねが、「分からない所が分かる子ども」に育つことに繋がるのです。
①まずは見守る→②失敗させる→③イライラしたら声をかける→④聞かれたら教える
というステップを踏むことが大切なのです。
本来、子どもはあらゆることを「自分でやってみたい」という本能があります。
それを潰さないようにしたいですね。
人間関係も小さい頃の失敗が大切
友達同士のいざこざにも、なるべく声をかけないようにします。
特に小さいころの失敗は、どうやったら人とうまくやっていけるか、という事を学ぶ大切な機会となります。それによって、思春期や大人になってからの人間関係の難しさにも対応できる子となるでしょう。
「あの子に嫌いって言われたから、次の友達をさがそう」という経験をしておくことは大切です。
親は子どものためを思って、なるべく失敗させないように頑張る傾向があります。
でも、一生失敗をしない、という人はいません。
そうであるなら、小さいうちからたくさんの失敗を経験させて、失敗への対応能力をつけておく、失敗への免疫をつけておく方が、将来的に大きく失敗しないことにつながると思います。
疑問に思った事は調べるくせをつける
子どもがある程度大人と意思疎通ができるようになってくると、「質問期」と呼ばれる時期がきます。好奇心の強さは、そのままその子の知性の伸びに繋がりますので、親が疲れてしまうほど質問してくる子どもは、大きく伸びると言われています。
簡単に答えられる質問ならいいのですが、そうでない場合は、「調べてみようね」と載っていそうな図鑑などを教え、一緒に見ます。
身近な環境に図鑑を置いておくことはとても大切です。
なぜなら、子どもにとって、現実世界のものを図鑑の中にみつける事は「大発見」だからです。そういう経験を重ねた子は、自ら調べることが楽しくて仕方がなくなります。
とは言っても、すべての図鑑を家に揃えることはできないので、気になったものがあれば、写真を撮っておいて図書館で調べるのもいいと思います。
「調べれば何でもわかるんだ」と実感することができますし、親に何でも教わるというのではなく。自分で答えを見つける学習のクセをつけることができます。
伸びる子に育てるには、できるだけ質問の相手をし、答えがわからない時は一緒に調べたり、文字が読めるのであれば、図鑑で調べるように促しましょう。
〈参考図書〉
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