仕上げ磨きを歯ブラシでしていても、歯医者で磨き残しを指摘されることがあります。歯と歯の間の汚れには、歯ブラシだけでは落とすことが不可能なのでしょうか?
子ども用のフロスの選び方についてもあわせて調べてみました。
《目次》
フロスの使用は日本歯周病学会でも推奨されている
日本歯周病学会によると、歯が生え始めたら時から歯垢が日々蓄積しており、歯と歯の間に詰まった歯垢は、普段の歯磨きだけではきれいに取り除くのが困難だ言われています。歯と歯の間の汚れを取るためには、デンタルフロスを使いしっかりケアしてあげることが大切だとして、第二乳臼歯が生えてきたらフロスの使用を開始することを推奨しています。
第二乳臼歯といえば、2歳半から3歳ごろですね。生えはじめに気づいたら、フロスの使用を開始しましょう。
子ども用フロス選びはとても大切
デンタルフロスには、指に糸を巻き付けて使う糸巻きタイプと、手で持って使うホルダータイプの2種類があり、子どもが自分でフロスを使うには、やはりホルダータイプが使いやすいと言われています。
いっぽうで、ドラッグストアのデンタルコーナーでは、実に多くの種類のフロスが販売されていますが、子ども用のフロスの種類は意外にも少ないもの。
そのため、大人用サイズで糸が細めのものを一時期使用していました。しかしこれが大失敗! 汚れが取れきれておらず、毎日仕上げ磨きでフロスを使用したにも関わらず、虫歯ができてしまいました。
もっと、フロス選びを慎重にしていれば、と悔やまれました。
子ども用フロスの選び方
①汚れが掻き出しやすい「ノンワックスタイプ」または「クスバンドタイプ」を選ぶ
フロスには、歯と歯の間にスムーズにフロスが入るようにワックスが加工されている「ワックスタイプ」と、「ノンワックスタイプ」とがあります。
ワックスタイプで細めのものは、歯と歯の間に入れやすい一方、掻き出しきれない汚れが歯と歯の間に残りやすいようです。
いっぽう、ノンワックスタイプはフロスに汚れが付着しやすく、清掃性は高くなります。さらに、「エクスバンドタイプ」という。唾液によって膨張することで汚れを絡み取りやすいタイプもあります。
歯と歯の間が狭く、ワックスタイプでなければフロスが入らないという場合を除いて、「ノンワックスタイプ」または「エクスバンドタイプ」が、汚れが掻き出しやすくおすすめです。
②形状は子どもサイズのホルダータイプを選ぶ
フロスの形状は、「糸巻タイプ」より子どもが自分で歯間に入れやすい「ホルダータイプの子どもサイズ」を、選びましょう。
糸巻きタイプを、小さな子どもが1人で使うのはかなり難しいもの。ゆくゆくは子ども自身がフロスを扱うことを考え、仕上げ磨きの際にもホルダータイプを使用されることをおすすめします。
子どもの小さな口のサイズに、大人用サイズを使用すると、歯と歯の間で動かしにくいため、汚れが残ってしまいがちです。奥歯の汚れもしっかり落とせるよう、子ども用サイズのホルダータイプを選びましょう。
③持つ部分がとがっているものは避けよう
大人用のホルダータイプのフロスには、持つ部分が尖ったものもありますが、子ども用のもは、安全性を重視し、口の中を傷つける心配のないものを選びましょう。
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