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臨界期・敏感期を知っておこう

モンテッソーリ教育では、0~6歳を「敏感期」と呼びます。乳幼児はそもそも、良いものも悪いものも、環境からすべて吸収して成長する時期ですが、「敏感期」はさらにその中で、特定のものごとを強烈な感受性で吸収する時期を指します。

そして、この期間の子供は苦労なく、たのしんでそれらの要素を習得できるというので、その時期を親がよく知っておく事は大切です。

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 〈目次〉

 

モンテッソーリ教育でいう「敏感期」の流れ

①言語・・・胎内~6才

言語の敏感期はいちばん長く、胎内から始まっているといいます。

 

②感覚・・・0才~6才

いわゆる五感です。例えば触った感触などを感じながら「これ、ざらざらしているね」など言葉を添えると、感覚と言語が一致し、子供のなかでことばが整理され、語彙が豊かになれば、将来、自分の感じたことを他人に伝える助けとなります。

多くの感覚的体験は、「自分の意見を持つ」という知的自立の基礎も築いてくれます。

 

③秩序・・・1才~3才

2才前後の子供にとても顕著に現れます。

順番や、やり方、位置などにこだわります。この頃の子供たちは、頭のなかでまわりの情報をファイリングしている最中なので、「いつもと違う」状況になると混乱し不安になるのです。

 

④運動・・・0才~4才

運動の敏感期とは、スポーツ能力が発達するという意味ではなく、自分の意志で多様に動くことへの興味が現れる時期です。

大人の動きを真似したがったら、いろいろなお手伝いをさせてあげましょう。

 

⑤数・・・3才~6才

多い少ないという差異の違いだけでなく、「これを先にやっておくといい」といった段取りやっ見通す力も現れます。

 

⑥書くこと・・・3才~4才

・手が思い通りに動くようになり、文字の形を知った子供の書きたい欲求は、絵を描くことと同じ、自然な自己表現のひとつです。

 

⑦読むこと・・・4才~5才

他人が書いたものを読むということは、書くことよりも高度なこと。幅広い語彙が必要となり、また、作者の書いた未知の世界を想像したり、登場人物の気持ちを解釈したりする力も必要となります。

 

⑧挨拶・礼儀・・・3才~6才

子供にはあいさつするのが面白くてたまらない時期があります。

 

⑨文化の習得。集団・モラル・・・4才後半~6才

他人の気持ちを察したり共感したり、想像力が育ちはじめ、他人のニーズや文化を理解するようになります。他人の心情がわかるので、自発的に「ごめんなさい」が言えるようになります。

ただしこれは、まわりの大人同士がきちんと謝罪したり、感謝を表現し合う姿を日常的に見ていることが前提です。

小学生になる頃から、本格的な想像力の世界へと入っていきます。

 

また、モンテッソーリは、0~6才を前半と後半にわけ、前半の3才までを五感を通じて無意識にすべてを吸収する時期、後半を意識的に吸収する時期としています。 

 

発達の4段階について

モンテッソーリは、0~6才(乳幼児期)を第1段階とし、その後の発達を3段階にわけています。

 

6~12才(児童期)は、ゆるやかな発達

この時期は、脳はどんどんイマージネーションの時期に入ります。

実際に経験していない、過去や未来、行ったことのない場所についても、経験と元に想像する事ができるようになります。

児童期は探求心が旺盛になるので、「どうして?」に対して、できるだけ対応できるような環境を整えてあげる事が必要です。

モンテッソーリ小学校のプログラムでは、異年齢の子供同士が、小グループで自分たちの研究したことを調査(計画~発表まで)します。

 

12~18才(思春期)は、心身の変化が激しい時期

ホルモンの影響から心身の変化が激しく、心理的に不安定になる時期。この時期にはいのちの循環を知ることができる農業体験が適切だとモンテソーリは言っています。

 

18~24才(青年期)は、穏やかな時期

これまで自発的な育ちを尊重されてきた子供は、自分らしい人生を歩めるようになります。コミュニティのなかで自分の役割をっみつけ、社会に貢献できる自立した人間になります。

 

 

参考図書)おうちでできるモンテッソーリ子育て(クレヨンハウス) 

 

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