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教育改革にむけて幼児期にしておきたいこと

〈目次〉

 

教育の改革

東京オリンピックが開催される2020年、日本の教育において大きな改革が行われます。

その一つが大学入試センター試験の廃止と、それに代わる記述式を取り入れた新テストの導入です。

私立含め、大学入学希望者全員がこのテストを受けることになります。

 

これは何を意味するかというと、知識編重主義から、知識を前提とした思考力・判断力・表現力を育てる教育へと改革するという文部省の「宣言」なのです。

 

知識量を競い丸暗記する時代から、知識を活用する力、すなわち「思考力」「判断力」「表現力」が求められる時代へと変化します。

 

これらの力を問うために、具体的には国語と数学では記述式の問題が導入されます。

答えは一つではありません。

人とは違うアイデアを思いつく発想力、限られた文字数の中でわかりやすく論理的に説明し、読む人を納得させる力が必要となります。

 

 

また、高校の学習指導要綱が改訂され、大学の授業のありかたも改革されていきます。

ここで重点をおいているのが、「主体性」「協働性」「多様性」です。

今までのように教師が一方的に教えるのではなく、生徒同士が教え合ったり、話し合ったりする中で、世界を相手に活躍できるだけの力をつけていこう、というのがその狙いです

具体的には、下記3つを高校と大学で身に着けることを方針とします。

・「知識」「技能」

・知識・技能を応用できる「思考力」「判断力」「表現力」

・主体性をもって多様な人と協働して学ぶ態度

 

そのため、「アクティブラーニング」を本格的に授業に取り入れていきます。

自分で課題を見つけて、その課題を解決する方法を探求していくやり方です。

 

授業はディスカッションやグループワーク、プレゼンテーションなど、生徒主体で進められていきます。

 

これらは、高校に入ってから突然対応できるものではなく、大きく変わる教育制度に備えて、幼いうちから家庭での環境が重要となってきます。

 

親世代が学校で受けた授業や試験の経験をイメージして子どもに対して家庭教育を行うと、子どもが高校・大学へと進学した時には、時すでに遅し。

時代遅れの勉強方法となってしまうのです。

 

 

将来のために今、幼児期に必要なことは

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こういった教育の変化に適応できるよう、幼児期にしておきたいここは、子どものころから様々なことに興味を持って、その事柄を深く掘り下げる習慣です。

 

身の回りのことに「なぜだろう?」「不思議だな」と考えるクセ、わからないことはすぐに調べるという行動パターンを身に着けること。

 

 どんな事でもいいので、何かに興味を持ち、それに打ち込むことができる子は、将来それが力になります。

子どもが自分で興味を持って始めたことを、思いっきり自由にやらせる事が、子どもを伸ばす一番の方法なのです

 

また、多額の受講料を払ってつめこみ式の塾に行くよりも、たっぷり遊ばせる事が大切です。

ここでいう遊びとは、TVゲームなどの類ではなく、鬼ごっこや缶蹴りのような群れ遊び、木登りやザリガニ釣りのような自然の中で探求する遊び、パズルのような知恵遊びです。

 

賢い子どもに育てる方法とは

では、具体的に親が心がけること、子どもの為に今、してやれる事は何なのでしょう。

具体的に見ていきましょう。

 

親の空き時間の使い方が子どもを賢くする

子どもを賢くする家庭の習慣で、最も重要なのは「空き時間の使い方」です。

夕食の片づけや翌日の準備が終わり、ほっと一息ついた後、何をしていますか?

 

読書をする、手芸をする、ピアノを弾く、親がそんな時間の使い方ができていれば、子どもは賢くなります。

なぜなら、そればすべて能動的に主体性をもって取り組んでいることだからです。

子どもはそんな親の姿をよく見ています。

 

余った時間で自分も本を読もう。プラモデルを作ろう、とあれこれやりたい事を考えるようになるでしょう。

 

 

大切にしたい親の言葉がけ

感受性を豊にすると、心のアンテナがたくさん立ち、周囲の様々なことに興味を持てるようになります

では、感受性を豊にするには、どうしたらいはいのでしょう。

 

感受性は、幼児期からの親の言葉がけにより育っていきます

親が季節の移り変わりや自然の生き物など、多くの事に目を向け、子どもに伝えることで、子どもはそれらの事に自然に目を向けるようになります。

すると、その中で細かな違いや、美しさやすばらしさを体感することができるのです。

 

また、感受性を豊にすることで、友達の良いところや弱いところなどに目を向けることができるようになり、おもいやりのある子に育ちます

 

周りの物事に関心を持てられる子は、その場の空気を察知して、ふさわしい行動がとれるようになり、人との繋がりを深められるようになることでしょう。

 

幼児期のうちに感受性を育ててあげる事は、子どもにとって大きな財産となるのです

 

ちなみに、感受性のアンテナには男女で違いがあります。

男の子は、「面白い」「かっこいい」です。

なにか面白いものはないか?かっこいいものはないか?とハンターのようにアンテナを伸ばして探しにいく特性があります。

動くものに反応しやすく、車や電車、虫などに興味をもつのはそのためです。

 

一方、女の子は自分の身近にある「かわいい」「素敵」を見つけて反応します。

公園に咲いている花、散歩中の子犬、おもちゃのアクセサリーなどを身に着けることに憧れを抱きます。

 

 

子どもが何かに興味を持った時に親がすること

子どもが何かに興味を示した時、子どもに芽生えた探求心を少し後押ししてあげましょう

一緒に図鑑で調べたり、載っていそうな本を渡してあげたり、博物館に連れていったり、いろいろ方法はあります。

 

また、興味を持ったものについて、何が面白いのかを書かせたり、述べさせてみるのもいいでしょう

 

興味を持ったもの、自分が好きなものは、誰かに知ってほしい、伝えたいという欲求は誰にでもあります。普段よりもきっと雄弁に話すことでしょう。

そして子ども自身、それを楽しいと感じられれば、語彙力や文章力を伸ばすきっかけとなります。

 

将来に役立つ習慣とは

親の口やかましさは子どもの主体性を奪います

親が子どもの世話をやくのは、長く見ても小学校低学年まで。それも最小限にとどめましょう。

 

また、身の回りのことは子ども自身にさせます。やってあげたい気持ちはぐっと抑えて、小さいうちから自分でできる習慣を少しずつ身に着けさせたいですね。

 

子どもの年齢に合わせて、できる範囲の事を任せたお手伝いをさせる

親の手伝いをさせるのもいいですが、その範囲のことをそっくり任せてしまった方が有効です。

お風呂掃除、植物の世話、ペットの世話なんでもいいです。

 

一度任せたら口出しせず、それに必要な道具を選ばせたり、手抜きをしたらどうなるかを実体験させたり、逆にいい方法を思いついて成功したら、どんどんほめてあげて下さい。

 

小学校高学年になったら、スケジュール張を持たせて自分でスケジュール管理をさせましょう。習い事の欠席連絡や遅刻連絡も自分でさせた方が良いでしょう。自己管理能力が高まります。

 

 

覚える力より「思いつく力」を意識する

たとえば、「今度の休みはどこにいきたい?」と子どもに聞くとします。

普段から親の言いなりで、自分の意見が通らない環境ですと、「別に」「どこでも」と、指示待ち人間に育ってしまいます。

 

常に問いかけ、「〇〇に行きたい」など出てくれば、だったらどうやって行く?何を準備する?など、自分で調べたり考えたりする機会を与え、それを実行に移します

 

その結果、うまくいかない事が発生すれば、何がいけなかったのか?次はどうするか?と、更なる発想を促します。

こういった機会を持てるかは、親次第なのです

 

 

 「どう思う?」「どうしたい?」が子どもを伸ばす

 親としては、こういう問いかけによって、自分が計画していた予定がくるったり、意見がまとまらずに時間だけがかかってイライラしたりする為、意識的に遠ざけている親も多いと思います。

しかし、「ダメなものはダメ」では、子どもの成長がそこでとまってしまいます。

 

大切なのは、お互いが納得するまで話し合うこと

子どもの意見をしっかり聞き、「そうなのね。気持ちはわかったよ」といったん受け止め、再び親の意見を子どもにわかりやすく述べる。そういうやりとりの中で、思考力や判断力が育っていくのです。

 

親の意見を述べる際に、何故それがいいと思うのか、具体的なルートや、それにかかる費用を含め、根拠を述べることも大切です

それが発展していくと、ディベート学習に役立ちます。

 

ディベート学習とは、アクティブラーニングの一つで、一定のテーマについて賛否2つのグループにわかれて討論することです。自分たちの主張を相手に理解してもらえるよう、客観的なデータや資料に基づいて議論するコミュニケーションン形態です。

 

親対子での討論が難しいなら、父親対母親で行先について話し合う姿を見せるのもいいでしょう。

また、小さい子なら自分がイメージする絵や写真をみつけてきて、行きたいイメージを親へ伝えることを促し、プレゼンテーションの第一歩を 歩ませるのもいいでしょう。

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

普段の生活の中の、子どもへの親の言葉がけや習慣は、子どもへ大きく影響します。

できることから実践してみてはいかがでしょうか。

 

☆最後までおよみ頂きありがとうございました。

 〈参考図書〉

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