3才ごろになってくると、子どもの「見て!見て!」や「見ててね、ママ!」の要求が多くなってきます。
多い時には、連続して1分ごとに要求され、急いで夕飯の支度をしている時など、イライラしてしまうことも。
どうやって対応していくのが良い方法なでしょうか?
《目次》
見て!見て!要求の心理
子どもは、相手が忙しがっているか?なんてお構いなしで「見て!見て!ずっと見ててね!」などと言ってきますが、それは、「いつでもどんな時でも大好きなママと共感したい!」という無垢な気持ちからきています。
(もちろん、決して嫌がらせではありません)
見て!要求に、親ができるだけ応えてあげることで、子どもは親からの愛情を再確認し、安心し、自己肯定感に繋がります。
親のとるべき対応とは?
共感したい!という子どもに対し、「ほんとだね!」「すごいね!」「よかったね!」など、短い一言でいいので、手をとめて子どもの顔を見て言ってあげると、子どもは安心して、また遊びに戻ります。
でも現実問題、頻繁に発生する見て!要求に、毎回笑顔で対応できるのは、女神様くらいではないでしょうか?
気をつけるべき点は、たとえ「見て!要求」に耐えられなくなったり、笑顔で応えられない場面でも、無視したり嫌な顔や呆れた顔をせず、
「今、急いで食事の支度をしてるから、あと5分待っててね。終わったら見せてくれるかな?」と、きちんと応えられない理由を説明をすることです。
最初のうちは、説明をする事自体が大変な事なのですが、繰り返していくうちに、だんだんと子どもの中で、今は忙しいのかな?今は大丈夫かな?と、相手の状況を考える力がついてきます。
逆に言うと、見て!要求に、なぜ今応えられないのかを説明せずに、冷たい態度をとってしまうと、親子の信頼関係は崩れていき、
「ママは自分に関心がないんだ」とか、「ママに話しかけるのはやめよう」など、会話のない親子になっていきます。
あとになって、うちの子は親に何も相談しない、と嘆くような事態になっても、親自身がまいた種なのです。
親子以外の人間関係にも影響
何かの要求に応じられない時、その理由をちゃんと説明することで、子どもは相手の状況を観察する力をつけていきますが、それは親子以外の人間関係にも影響してきます。
幼稚園などでは、先生1人で対応する子どもの数が多いので、家庭内以上に子どもから発信する声が、無視される機会がどうしても多くなります。
3才くらいの子どもですと、まだまだ先生の忙しさや置かれている状況など、とても理解出来ず、
「先生は自分の事が嫌いなのかな?」などと思ってしまったりして、だんだんと先生に話をしなくなってしまいます。
また、同年齢のお友達に対しても、自分から発信する声に対して相手が思うように反応してくれないと、ケンカになったりストレスがたまり、仲良く遊べません。
家庭で、子どもからの「見て!要求」の際の、応えられない理由の説明をすることで、こうした家庭外で自分の要求が通らない時に、相手の状況を観察し、考えようとする力に繋がっていくのです。
いわば、相手を想いやる力の第一歩とも言えます。
まとめ
子どもは、親の(特に母親の)機嫌や口調に敏感です。
時間に追われた忙しい中、無意識にしてしまっている適当なあいづちやイライラした態度は、子どもに敏感に伝わり、
そしてそれは、話しかける気力を徐々に子どもから奪うだけで、応えてあげられない親の状況を理解する力には決して繋がりません。
それならいっそのこと頑張りすぎないで、笑顔で応えられない時には、子どもにちゃんと説明した上でとことん家事に集中し、家事が終わったら、ちゃんと「待っててくれてありがとう。今から見せてね!」と笑顔で相手をしてあげた方が、子どもにも好影響なのです。
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