久保田式育児法とは
久保田式育児法とは、脳神経科学の世界的権威である京都大学名誉教授の久保田競氏の妻であるカヨ子さんが、昔ながらの子育て法と脳科学との関連性を見出し確立した、脳の発達を促す育児法です。
3才までが勝負!
脳が飛躍的に成長していく0歳から3歳までにしっかりと手をかけ、脳の基礎を作ってさえおくことが、その後の人生において非常に大切な事だそうです。
記憶力・思考力・判断力といった考える力に影響する重要な脳の領域である「前頭連合野」を、0歳から徹底して鍛えること。
脳がもっとも発達するのは、生まれてから3〜4才ごろ。その時期に、脳へ適切な刺激を送り、神経回路のシナプスを増やすことが大切です。
それにより、自発的に考え、行動し、問題を解く力をもった人へと成長させるための土台を築くことが可能となります。
そしてその土台がしっかりしていれば、将来の学力だけでなく、まわりの人たちと仲良く過ごせる社会性、音楽や絵画、自然の美しさを楽しめる感性など、心豊かに幸せになる力につながるというもの。
逆を言えば、3才ごろまでに適切な刺激(教育)を行わないと、行った人に比べて神経細胞もシナプスも少なく、全体的に脳が小さくなるということです。
それを知ったら、その時期に一番子供と関わる時間の多い母親としては、責任重大です。
子供が自発的に勉強するころには、時すでに遅し…という状況はなんとか回避せねば!
というわけで、久保田式育児法を実践してみることに。
久保田式育児法は、「くぼたのうけん」という幼児教室も展開されていますが、フジテレビの「エチカの鏡」で紹介されたこともあり、大変人気な様子。
教室の月謝は少しお高めですし、教室ではどちらかというと、母親が子供のとの関わりを学び、それを家で実践する、という内容。
それなら母親が本で学んでやってみてもいいかも?と、本を購入し実践してみることに。
基本方針
1.子供の発達に合わせて、段階を追ってやる
2.少しずつでも毎日繰り返すことが、神経回路を強化するコツ
3.ほめてのばす
4.無理強いは禁物
5.子供の個性に合ったレッスンを
6.注意信号を見逃さない
ざっくりまとめれは、「幼児といえども個性はあるので、他の子と比較することなく、 興味をもったこと中心に伸ばし、出来たらしっかりと褒めてあげること。」
これなら知育といえども、無理なくゆったりと構えて実践できそうです。
具体的実践(2〜3才児)
①絵本を読んであげる
2歳児の課題は、言葉を数を増やしてあげることです。
言葉を豊かにすることが、脳を発達させることに繋がるのです。
そのためには、 絵本を読んであげる事が効果的です。
そして、絵本を読んだ後、その内容についてお話しする。
例えば、「ぐりとぐらは何を作ったんだっけ?」「動物さんたちはみんなどうしたかな?」など質問してみる。
そして必ず子供が自分自身の言葉で説明するまで待ってあげる。
こうした、頭の中で考えて、話す言葉の順序を組み立てて、それを言葉にして出すということが、脳を活発に働かせ、言葉の数を増やします。
②ごっこ遊びをたくさんする。
ごっこ遊びは総合的な知的判断を必要とする高度な遊び
模擬商品とお金のやりとりをするごっこ遊びは、子供たちは大好き。
こうした遊びの中で、数やものの名前、人と協調することを学びます。
どちらも、普段家庭で実践されていることですね。これらを行う時に、脳の発達に繋がるよう、意識して子供と関わるだけで、違いが出てきます。