子どもと季節を楽しめる雑学・マメ知識をまとめました。
日常生活の中で、子どもの知的好奇心を大切に育ててみませんか?
今回は、冬至、運盛り×風邪に効く冬の植物です。
《目次》
冬至ってなに?
昼がいちばん短く、夜がいちばん長い日で、毎年12月22日ごろです。
(毎年変動します。2017年の冬至は12月22日です。)
北半球において太陽の位置が1年で最も低くなる日で、日照時間が最も短くなります。太陽の位置が1年で最も高くなる夏至(6月21日ごろ。)と日照時間を比べると、東京で約4時間40分もの差があります。
この日を境に日が長くなっていくことから、冬が去り春が近づくことから、冬至は縁起の良い日とされてきました。
冬至にすることは?かぼちゃの意味
冬至の日は、かぼちゃを食べたり、ゆず湯にはいったりします。
かぼちゃは夏の食べ物ですが、保存がきき、ビタミンAやカロチンが豊富で風の予防に効果があるため、野菜が不足する冬に体力をつけるという意味があります。
また、冬至は、一年でもっとも太陽の力が弱まる日ですが、以後は再び太陽の力が強くなる事から「一陽来復」と言って、この日を境に運が上向くとされていました。
そして、さらに運がよくなるようにと「ん」がつく物を食べていたのです。
これを「運盛り」と言い、特に運盛りに食べられていたものは、れんこん、だいこん、にんじん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん(うどん)です。
これらは「ん」が2つ入る物として好んで食べられていたとされています。
かぼちゃは漢字で書くと「南瓜」となり、なんきん、で「ん」が2つ付いており。縁起の良い食べ物とされました。
その他、関東地方はこんにゃくを食べます。体内にたまった砂を出すという意味で食べます。
砂そのものが体内にあるわけではありません。体内にある毒素を砂と例えて表現されています。
ゆず湯の意味
昔は今と違って毎日のようにお風呂に入らなかったので、お湯に浸かる事自体がお浄めの意味があったようですが、そこにさらに香りの強い柚子を入れる事によって、邪気を払って体を清めて冬至を迎えました。
柚子風呂は香りがとてもよく、揮発性が高いのでお湯に入れるといっそう香りがたちます。
柚子にはリモネンの成分が含まれおり、香りには精神のリラックス効果と美肌効果があるといわれています
運盛り×風邪に効く 冬の植物
南天(ナンテン)の魅力
紅葉した葉も散り落ち、道端の風景も寒々しくなってきた12月、赤い実をたわわに実らせ、ひときわ目に付くのが、南天の実です。
小さく可愛らしい実は、小鳥の餌となるだけでなく、私たちの生活にも役立つ存在です。
古来から生薬として用いられ、煎じて飲めば咳止めに、また、お料理の飾り付けに使えば殺菌効果が得られます。
のど飴にも使われていますよね。
また、ナンテンを「難を転ずる」として、魔除けや火災よけの縁起の良い植物とされ育てやすいことから、鎌倉時代から始まり、江戸時代には民家の庭木として重宝されてきました。
お赤飯やお正月の飾り付けにもよく使われていますよね。
金柑(キンカン)の効能
金柑は金橘(キンキツ)という生薬名があり、その効能は風邪に有効と言われています。
ビタミンCをはじめ、数種類のビタミン類を含み、風邪で痛んだ喉や鼻の回復を助け、粘膜を強くします。
また、適度に継続して摂ることで、寒さや細菌への免疫力を向上させる効能が期待できるといわれています。
皮やスジの部分に、より多くの栄養が含まれているため、丸ごと食べます。
豊富な食物繊維で腸内環境を改善したり、ヘスペリジンという血流を良くする成分が多く含まれているため、生活習慣病予防への効果的なのです。
大根(ダイコン)の力
冬野菜の代表格である大根も、風邪対策に役立つ成分が豊富です。
ビタミン、ミネラルをはじめ、辛味成分であるイソチオシアネートが、炎症が起きているのどや器官の炎症を鎮め、咳を止めたり、痰を切るなど、ウイルスでイガイガしているのどをスッキリさせてくれます。
また、ジアスターゼ(アミラーゼ)という消化酵素が豊富に含まれているため、風邪のときの弱った胃腸の働きを助けてくれます。
免疫力UPや、鼻や喉などの粘膜の強化につながるビタミンCも豊富です。
ビタミンCは、ウィルスとたたかう白血球の働きを高め、抗酸化作用もあります。
大根おろしを汁ごと飲むのがてっとりばやいのですが、加熱したり、すり下ろして時間が経ったものは、効果が薄れてしまう様なので、すり下ろしてすぐに飲むのが効果的です。
また、加熱する場合は、茹でるより蒸すことで、成分の維持に繋がります。
その他、生の大根を蜂蜜漬けにして、出てきた大根の汁と蜂蜜を一緒に飲むと、飲みやすくなるだけでなく、蜂蜜の効果も加わり、子どもにもオススメです。
まとめ
その他冬の野菜は、小松菜、ほうれん草、ブロッコリー、春菊など、ビタミン類が豊富なものがたくさんあります。
いまでは1年中スーパーでみかけますが、旬の時期は同じ野菜でも甘味や栄養価が多く、旨みが大きく異なります。
是非、食卓に冬の野菜をうまくとり入れて、風邪などに負けずに冬を乗り切りたいですね。
☆最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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