渋谷区ふれあい植物センターは、渋谷駅から歩いて10分程で行ける、日本で一番小さな植物園です。
2023年に大規模なリニューアルが行われ「農と食の発信拠点」へと生まれ変わりましたが、以前は、大都会の中心で、本物の美しいホタルが観賞できるイベントが行われていました。
この記事は、2018年にホタル観賞イベントに参加した時の記事です。
2018年は6月20日(水)〜24日(日)の17:30〜の開催です。5日間に渡って行われる、この貴重なイベントは、なんと無料です。
私達は金曜の17:30に行ってみました。
到着した時には、開場待ちの列が100m程出来ていましたが、開場時間になると順番にゆっくりと館内に入場できます。
中は大勢の人々の熱気でムンムンしていました。
館内では、ホタル保護のため、撮影禁止、虫除け禁止、光る靴なども禁止されています。
早めの時間なので、暗い館内に興奮気味の小さな子ども達で賑やかでしたが、ホタルがビックリしないよう、静かにするよう呼びかけがあります。
階段を下り、ネットで覆われた植物が生い茂るグリーンガーデンと呼ばれる温室へと階段を降りていくと、ヘイケボタルのエリアです。
ヘイケボタルの体長は、オスが10㎜、メスが12㎜と小さく、光も弱めです。
ホタルから放たれる小さな小さな光を見つけ、自然とひそひそ声になります。
(写真はイメージです)
暗いのでホタルそのものの形は見えません。光のみです。
植物の葉っぱの上に留まっている他、注意深く探すと植物群の奥深くに、光を見つけることもできます。
館内で育ったホタルをはじめ、都内などから集められた100匹以上のホタルがいるそうですが、時間が早いのもあるためか、見つけられたのは10匹程度。
あそこにいるよ、あっ!あっちにも!
と、いつまでも探していたい気持ちになりますが、大変人気のイベントなので、館内は順路に沿ってゆっくり進むようになっています。
次はゲンジボタルの飛び交う、真っ暗の小さめの部屋に入ります。
ゲンジボタルは、ヘイケボタルより大きく、体長はオスが15㎜、メスが20〜30㎜です。
ホタルの中で最も強い光を放ち、長く光続けます。
暗い室内で、大きく強い光を放つ様子は見事で、感動します。
時々、ホタルが飛ぶ様子はとても優雅で、声をひそめた歓声が上がります。
ホタルの成虫になってからの命は、この時期の10日〜2週間のみだそうなので、余計に感慨深いものがあります。ちなみに、成虫になってからは、水しか口にしないそうですよ。
初めて本物のホタルを見た子どもも、その綺麗な光に驚き、感動した様子。
都会の喧騒の中、まったく異次元の空間で、非日常の体験ができました。
〈最後までお読み頂き、ありがとうございます〉