幼児期、親や兄弟にべったりだった子どもが、やがて、自分に自信を持ち、自分の考えで自発的に行動し、精神的に自立していきます。
自分で自分の身の回りの事ができるから「自立」しているとは限りませんし、「ひとりでしなさい」「自分で考えなさい」と命令して実現するものでもありません。
自立するきっかけは、個々の性格や状況により様々で、日常生活の中の実に些細な事柄ですが、「自立」にむけてたどる道筋は、共通しているといいます。
「自立」にむけてたどる道筋
①自分から自由にかかわる
②かかわったことを続けてする
③続けてするうちに全人格的かかわりになる
④かかわり抜いて「やった!」「すんだ!」「わかった!」などの実感で終了する
かかわる内容は、色紙だったりお絵かきだったり、山登りだったりと様々ですが、
この4つの段階を通過し、深い充実感や自信を味わったときに、子どもは人格の奥深いところから変わり始めます。
人に依存せず、自分で決めたり選んだりできるようになり、
人に親切になり、周囲の人を思いやれるようになり、
やがて、自由な心と規律正しさ、積極的に良いことをしようとする心が芽生えていくのです。
参考図書)お母さんの敏感期 相良敦子氏著(文春文庫)
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