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知育あそびを成功させる方法~ニキーチンの積み木から学ぶ

ニキーチン夫妻が考案した「知育遊び」は、有名なニキーチンの積み木(模様づくり)の他、ユニキューブ、四角づくり、猿まねごっこ、みんなの積み木など、様々ありますが、それら「知育遊び」を子どもにさせるのに、うまくいくコツがあります。

ただ、さあどうぞ!と他のおもちゃと同じ方法で与え、結果、宝の持ち腐れになってしまわなないよう、そのコツについて学んでみましょう。

他の知育玩具で遊ぶ際にも、ヒントとなるはずです。

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《目次》

 

ニキーチンのいう「知育遊び」とは?

 

組み立て玩具のようなものは、想像力の多くの面を伸ばすのに役立つことは、言うまでもありませんが、組み立て玩具で遊べるのは、せいぜい8~9歳になってからです。

 

では、知的発達に最も適した幼児期の子どもには、何を与えたらいいのでしょうか?

 

組み立て玩具に劣ることなく、子どもが夢中になれるようなもの。

あまり簡単なものではダメです。

大切なのは、難しさが子どもの年齢とともに増し、しかも常に子どもの成長の先を行っているようなものであることです。

 

代表的な「ニキーチンの積み木」で、具体的に解説していきます。

 

 

ニキーチンの積み木(模様作り)

 

ニキーチンの積み木は、16個の立方体で、各立方体は6面がみな異なる色で塗られています。

これを使って、100パターン以上の図柄(模様)を作ります。

パターンの問題は、少しずつ難しくなる様に並べてある為、子どもは自分の力で一つずつ先に進むことができ、創造的能力を伸ばすことができます。

 

最も簡単なのは、1歳半から2歳くらいまでの子でもできますが、最も難しいものは、大人でもできないこともあります。

 

子どもが簡単にやってのけた問題は、現在の能力よりも易しい(程度が低い)ものだということです。

どうしても出来ずに、次の問題に進めなくなった時が、その時点での自分の能力の限界に達したという事です。

これは、子どもにとってばかりでなく、大人にとっても大事な時です。

言葉でも身振りでも、子どもに教えてやってはなりません。

 

ただ、苦しんでいる子どもをなぐさめ、希望を持つように励まします。

「もう1回やってごらん、きっとうまくいくよ」

 

そして、次の日、あるいは1週間後、次の模様ができるようになります。

子どもは、大きな事をやり遂げた達成感で、もっと先もやってみようという気になります。

子どもは、次第に難しくなる模様を自分の力で理解し、克服しなければなりません。これは、小さな発見のつみかさねなのです。

 

 

 

間違った時はどうするか?

 

知育遊びで一番大切なルールは、「子どもに代わって、親が問題を解かないこと。」ですが、子どもが問題を解こうとしている最中は、「あれ、あれ」とか「あ~あ、やっちゃった」、「いいぞ、いいぞ」などと、やたらと口を出してもいけません。

 

子どもが「遊び」のやり方をやっと覚えたばかりでしたら、こうした感情的な言葉も役に立ちます。ほめ言葉なら子どもは元気づくし、批判する言葉なら、子どもは注意力を鋭くして考える様になります。

しかし、その後もこういった言葉を発していると、子どもは、自分の行動を自分の作業の結果で判断せずに、周囲の人のいう事を基準にし判断するようになってしまいます。

 

間違えた時にも、「そこ違ってるよ」などと、あわてて言ってはいけません。

 

「パパできたよ」と言って、間違えている場合、「どれ、見せてごらん。えーっとね、ここは3つ間違っていると思うよ」「もう1回見てごらん」と自分で間違えた場所を考えさせます。

分からない場合は、「下から2番目のブロックを見てごらん?わからない?そりゃ困ったね。ほら、こうでなきゃならないんだよ」

といった具合に、最後まで自分で考えさせるようにします

 

また、わざと間違えたものを作っておいて、どこが違うかを考えさせるのもいいでしょう。

 

 

子どもに興味を持たせるための工夫

 

子どもに何かをやらせようと、しつこく押し付けるのは止めましょう。特に、大人の時間の都合で、子どもが他の遊びをしている時、無理にそれをやらせようとすると、どんなに説得しても、やる前から嫌いになってしまい逆効果です。

 

それよりも、食後など次は何で遊ぼうか考えている時などに、「見たこともないような、きれいな色の積み木があるよ。」「見せようか、どうしようかな」と、迷っている口ぶりで言います。

見たがる子どもに、「だけど、これは普通の積み木ではないんだよ。問題を解く様になっていて、結構難しいんだよ。お前にできるかな?」と更に興味を誘います。

「もうちょっと大きくなってからの方がいいかな?」

そう言われると、子どもはやりたくて仕方がなくなります。

 

そこで、子どもの手の届かない所に置いてあった積み木を取ってあげるのです。

 

また、片づけておく場所にも、工夫がいります。

 

他のおもちゃと同じ扱いにしておく、知育遊びがありふれたもののようになり、魅力を失ってしまうからです。

子どもの手が届かない場所で、しかも、子どもの目につく場所に必ず戻すようにしましょう

 

大人がいなくても、自分で遊び、遊び終わればきちんと片づけられるようになった時、つまりは、知育遊びに対する興味がはっきり安定した時、はじめて、子どもの手に届く場所を決め、遊び用具の管理を子どもに任せ、好きな時に遊ぶ事を許してやります。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

 

 ★ニキーチンが語る「創造的能力」についての記事はこちら

www.ikumama.info

〈参考図書〉