ほめられる事はどの子もうれしいものですが、男の子の心にストレートに響く効果的なほめ方があります。「ほめて伸ばす」とか「飴とムチ」など言われますが、普段のほめ方で、本当に子どもの心に響いているでしょうか?
《目次》
ほめることの効果
ほめすぎると子どもが調子にのったり甘やかしにつながるイメージを持たれ、ほめる事はほどほどに、ビシッと叱ってしつけを厳しく、と考えている親御さんは多いと思います。
でも、叱ってもなかなかうまくいかない時は、ほめる事を意識的にしてみることをおすすめします。
ほめる事は、「君は素敵な存在なんだよ」とプラスのメッセージを発することです。
子どもはほめられて育つうちに、自分自身を肯定的に捉えるようになり、自分自身を好きになっていきます。そして、自分の存在を認めてくれている親御さんをも大好きになっていくのです。
大好き!と思える人から、注意されたり叱られたりすることは、そうでない人から言われるよりも、ずっと心に響きやすいのは、大人でも一緒ですよね。
また、認められて育った子どもは、相手も認めることができるようになり、それは、相手を尊重することにつながります。
人の能力にさほど違いはありませんが、「やる気」によって何倍もの差が出ます。
たいていの男の子はお調子者なので、ほめることでうまく気持ちを持ち上げて、いい意味で調子に乗ってもらいましょう。
男の子の心に届くほめ方
1.ほめる時はその場で
子どもは「今・ここ」を全力で生きています。叱る時と同様、時間を置いてからほめても、ピンとこない事が多いのです。「よい」「すばらしい」「素敵」と感じたことは、すぐその場でほめましょう。
2.「ありがとう」と「うれしい」を伝える
ほめるときは、パパやママの「ありがとう」「うれしい」という気持ちをストレートに伝えましょう。自分のしたことで喜んでもらったということが、子どもはうれいしいのです。
3.結果ではなく、プロセスをほめる
一生懸命に練習した結果、運動会のかけっこで一等賞になった子どもには、「一等になってすごいね」よりも、「すごいね、がんばったもんね」とプロセスをほめてあげましょう。
結果だけほめていると、一番を目指さなければいけない、と思ってしまうかもしれません。
4.よかった点を具体的に伝える
言葉が多すぎると、子どもは何を言われているのか理解できません。
食器の準備を手伝ってくれたら「食器を出してくれてありがとう」と具体的な言葉でほめましょう。
5.表情ゆたかにほめる
無表情にポンポンほめても、、子どもに真意は伝わりません。感情や思いを込めて、できるだけ表情豊かにほめましょう。
親の喜ぶ顔が見たい、という気持ちにも繋がります。
6.おおげさなくらいほめる
男の子は幼いころから、まわりの評価を気にします。また、おだてられやすいという特徴もあります。
そんな男の子には、ちょっと大げさなくらい「サイコー!」とほめてあげてください。
7.スキンシップを大切にする
口先だけでほめるのではなく、子どもの手をにぎったり、スキンシップを交えてほめましょう。頭をなでたり抱きしめたりと、触れ合う事で、ほめられる喜びが何倍にもなります。
8.言葉以外の方法もあり
言葉がなくても、時にはうなずくだけでも、ほめる気持ちは伝わります。ボディーランゲージを交えたり、たまにはご褒美もいいですね。いつもワンパターンではなく、時と場合に応じて、いろいろなほめ方をしてみましょう。
ほめるところが無い子なんていません
子どものやることなすことが気になるときには、すべてが欠点に見えてしまい、ほめるところなんて一つもない、と感じてしましますが、そんな時は、ちょっと視点を変えてみましょう。
欠点はすべて長所にもなります。
別の視点から、しっかりと子どもを見つめ直してみて下さい。
かといって、自分の価値判断を変える必要はありません。悪いと思った事は叱り、これは長所にもなり得るかな?と感じた事は、ほめてみましょう。
「子どもは親の鏡」という言葉もあるとおり、親のほめ方次第で、どんな子どもにも育っていきます。
どういう子どもに育てたいと思っているかどうかを考えると、言葉がけも変わってきます。
欠点を長所に考える方法
・なかなか言う事を聞かない子
→意志が強い、自分の世界をしっかりと持っている
・いつもふざけてばかり
→ユーモアがある、場を和ませる才能がある
・こだわりすぎる、しつこい
→粘り強い、集中力がある、根気強い
・集中力がない、飽きっぽい
→好奇心旺盛、いろいろな事に興味を持てる
・暴れん坊で落ち着きがない子
→元気・活動的・身体能力が高い
・人見知りが激しい子
慎重な性格、まわりをよく見ている
・声が大きい、うるさい子
→元気、自分を主張できる、ものおじしない
参考図書)0~6才までの男の子の育て方
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